米総合不動産サービス大手のジョーンズ・ラング・ラサール(JLL)の報告によると、都市化が急速に進み、電子商取引(eコマース=EC)の需要が急拡大していることを背景に、ベトナムの物流市場はこの1年で急激に発展している。
南部メコンデルタ地方ロンアン省、ホーチミン市、東南部地方ドンナイ省、同ビンズオン省の南部4省・市における倉庫の総面積は300万m2を上回り、うちビンズオン省が約140万m2でトップだ。ホーチミン市とドンナイ省の倉庫面積はそれぞれ60万m2、80万m2で、ロンアン省も南部メコンデルタ地方からの貨物集配用に数十万m2の倉庫を保有している。
北部地方では、北部紅河デルタ地方ハイズオン省、同フンイエン省、同バクニン省、同ハイフォン市、ハノイ市における倉庫の総面積は88万m2となっている。
JLLのベトナム市場部門のチャン・ブイ部長によると、新型コロナの影響により物流プロセスの自動化が進んでおり、これがロジスティクス市場を促す原動力となり、倉庫市場の更なる拡大が予測されている。