2020年におけるベトナムの電子商取引(eコマース=EC)業界の売上高は、前年比+18%増の118億USD(約1兆2300億円)だった。商工省傘下の電子商取引・デジタル経済局(IDEA)が明らかにした。
業界の売上高は全国の小売売上高の5.5%に貢献したと推定される。
米グーグル(Google)とシンガポール政府系テマセク(Temasek)などが2020年に発表した「東南アジアのデジタル経済報告書(e-Conomy SEA 2020)」によると、東南アジアのデジタル経済規模は2020年に1050億USD(約11兆円)に膨らんでおり、今後も飛躍的な成長を遂げ、2025年までに3090億USD(約32兆円)に増加するものと見込まれる。
中でも、ベトナムは2015年以降のデジタル経済規模の成長率でインドネシアとフィリピンと肩を並べ、トップ3に立っている。
なお、商工省はEC・デジタル経済の開発をさらに推奨すべく、政令第52号/2013/ND-CPの一部を改正・補足する政令草案を策定中で、1~3月期中に政府に提出する予定だ。