地場系コングロマリット(複合企業)ビングループ[VIC](Vingroup)傘下のビンファスト(VinFast)はこのほど、台湾の全固体電池メーカーであるプロロジウムテクノロジー(ProLogium Technology)との間で戦略的事業提携に関する覚書を締結した。
覚書によると、両社は電気自動車(EV)向けの全固体電池の生産を手掛ける合弁会社をベトナムに設立する。この合弁会社は、プロロジウムテクノロジーの特許を利用し、同社の技術を活用してベトナムで全固体電池を生産する。
ビンファストにとって、全固体電池生産で世界をリードするプロロジウムテクノロジーとの合弁事業は、EV向け全固体電池の技術を取り入れ、内部調達する戦略の一環となる。
ビンファストはこれに先立つ1月、スポーツ用多目的車(SUV)「VF31」「VF32」「VF33」の3車種を発表した。VF31はEVで、VF32とVF33はEVとガソリン車の両方を展開する。
VF31は、ベトナム国内で5月に予約を開始し、11月から順次引き渡す。VF32とVF33は9月に予約を開始し、2022年2月から引き渡す。米国、カナダ、欧州では11月に予約を開始し、2022年6月から引き渡しとなる。