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株式・不動産への資金流入が急増、低い預金金利が背景

2021/04/05 08:13 JST更新

 預金金利が昨年から長期間にわたり低い水準を維持していることを背景に、投資資金が株式市場や不動産市場に流れている。

 統計総局(GSO)によると、3月19日時点の貸付成長率が前年末比+1.47%だったのに対し、同時点の預金成長率は同+0.54%程度に留まった。

 これとは対照的に、年初から3月下旬までの期間に株式市場に流入した資金は55兆5620億VND(約2700億円)で、前年同期比+42%増と急増した。また、株式市場における1営業日当たりの平均売買代金は18兆9070億VND(約913億円)に達した。

 不動産市場では、預金を不動産に変える動きが強まっていることを受け、大都市の郊外やその近隣省などでテト(旧正月)明けから地価が急上昇している。

 ベトナム不動産仲介協会(VARS)によると、ハノイ市ソンタイ郡やタックタット郡、ホアイドゥック郡などの地価は1m2当たり2500万~3000万VND(約12万~14万5000円)と、前年比+50%の大幅な上昇となっている。ドンアイン郡やザーラム郡、ロンビエン区などの地価も前年比+20~30%上昇している。

 なお、預金金利が今後も低い水準を維持するとの予想から、株式市場や不動産市場は引き続き人気の投資先となる見通しだ。

  
  

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