保険、銀行、証券を傘下に持つ金融持株会社で住友生命が出資するバオベトグループ[BVH](Baoviet Holdings)傘下のバオベト保険(Bao Viet Insurance、ハノイ市)と、株式会社日立製作所(東京都千代田区)、日立のベトナム現地法人である日立アジア(ベトナム)(Hitachi Asia (Vietnam))の3社はこのほど、人工知能(AI)やビッグデータ解析などのデジタル技術を活用し、ベトナムにおける健康意識の向上や疾病発症・重症化の予防に寄与する保険事業のイノベーション創出に向けて提携することで合意した。
これにより、バオベト保険は、保険契約者向けに提供するアプリ「バオベトダイレクト(Bao Viet Direct)」に日立の医療ビッグデータ解析技術を導入し、手軽に生活習慣病の発症リスクを測定して健康指導を受けられる、健康増進に向けた新たな保険サービスの提供を1日より開始した。
将来的には、リスク予測をきっかけにバオベト保険が展開する遠隔診療サービスへつなげるほか、「バオベトダイレクト」の様々な健康データ管理機能と組み合わせることで、組織・団体単位での健康情報を一元管理して企業の健康経営を統合的に支援するサービスの実現を目指すなど、テクノロジーを活用した新たな健康増進サービスの創出に向けて継続的に協議していく。