ベトナム電力グループ(EVN)に次ぐ国内2位の発電会社であるPVパワー[POW](PV Power)は4日、第3および第4ニョンチャックガス火力発電所の2案件に関するファイナンスアレンジメント契約を締結した。
これにより、大手民間銀行テクコムバンク[TCB](Techcombank)と国防省系企業が株主の民間銀行軍隊銀行[MBB](Military Bank)の2行が、主幹事(アレンジャー)として2案件のファイナンスアレンジを担当することになった。
同2案件は、東南部地方ドンナイ省ニョンチャック郡(huyen Nhon Trach)オンケオ工業団地内の54haの用地に建設され、投資総額は33兆3000億VND(約1620億円)、原資は借入金が75%、自己資金が25%となる見通し。出力合計は1500MWで、南部の火力発電案件では最大となっている。
第3ニョンチャックガス火力発電所は2023年10~12月に、第4ニョンチャックガス火力発電所は2024年10~12月にそれぞれ商業運転を開始する予定。ティバイ液化天然ガス(LNG)基地からのLNGを使って発電し、LNGの年間消費量は140万tとなる見通し。