ベトナム国家銀行(中央銀行)によると、主要商業銀行16行が2021年7月15日から12月31日までの半年間に新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響を受けた融資先に対し実施した貸出金利の引き下げにより、総額21兆2440億VND(約1080億円)の利息が免除されたという。
この金額は、中央銀行の計画を5.1%上回った。
<商銀16行が2021年後半に免除した利息>(単位:10億VND)
国営4大商業銀行の利息免除額が計16兆6240億VND(約850億円)で、全体の8割弱を占めている。
利息の免除額が最も大きかったのは、ベトナム農業農村開発銀行(Agribank)の5兆5120億VND(約280億円)で、約355万の融資先が措置による恩恵を受けた。
他の3大商業銀行の結果は以下の通り。
◇ベトコムバンク[VCB](Vietcombank):約27万の融資先に4兆6350億VND(約236億円)免除
◇ベトナム投資開発銀行[BID](BIDV):約45万の融資先に4兆1280億VND(約210億円)免除
◇ヴィエティンバンク[CTG](Vietinbank):約97万の融資先に2兆2590億VND(約115億円)免除
なお、経済回復策として、利息・手数料の減免だけでなく、融資返済期限の延長や債権分類の維持など、新型コロナの影響を受けた融資先に対する支援措置が中央銀行の指導のもとで行われている。