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銀行の通貨残高、法人が個人を初めて上回る

2022/03/09 14:43 JST更新

 ベトナム国家銀行(中央銀行)の統計データによると、2021年末時点におけるマネーストック(通貨残高)は前年末比+10.7%増の1京3400兆VND(約67兆7000億円)だった。

 このうち、法人が同+15.7%増の5645兆VND(約28兆5000億円)へと順調に伸びた。一方、個人は同+3.1%増の5300兆VND(約26兆8000億円)で、小幅な増加に留まった。

 法人からの調達資金が個人からの調達資金を上回ったのは今回が初めて。

<法人および個人からの調達資金の推移>(単位:十億VND)

 近年、法人からの調達資金の伸び率が高水準を保っているのに対し、個人からの調達資金の伸び率は鈍化傾向にある。

 この背景には、直近2年間に銀行の預金金利が低い水準に抑えられ、個人にとって預金の魅力が低下したことを受け、国内投資家が株式市場に注目するようになったことがある。

 事実、2021年における国内投資家の口座開設数は前年の4倍の153万口座余りとなり、2017年から2020年までの4年間の合計口座開設数を超えた。2021年末時点の国内投資家の証券取引口座数は427万口座余りとなっている。

 なお、法人からの調達資金が増加している理由は、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響が続いていることを受け、多くの企業が事業拡大や新事業の開拓などの計画を延期し、余裕資金を預金に回しているためとみられる。

  
  

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