香港上海銀行ベトナム(HSBC Vietnam)は、ロシアのウクライナ侵攻の影響による世界的な燃料不足を背景とし、ベトナムの2022年における国内総生産(GDP)成長率予想を+6.5%から+6.2%に引き下げた。ただし、ベトナムは周辺地域で高成長を遂げる国の一つだとしている。
2021年におけるベトナムのGDPに対する経常赤字比率は1.1%だったが、2022年は0.2%へと縮小する見込み。年末における通貨ドンの対ドル為替レートの予想は1ドル=2万2800VNDで据え置かれた。
また、HSBCは2022年におけるベトナムのインフレ上昇率予想を+3.7%に引き上げた。なお、ベトナム政府は同年のインフレ上昇率目標を+4%に設定している。
HSBCのアナリストによると、ベトナム国家銀行(中央銀行)はインフレ抑制に向けた金融引き締め政策として、7~9月中に主要政策金利を引き上げる可能性があり、今年末には主要政策金利が年4.5%となる見込み。