ベトナムを代表するIT最大手FPT情報通信[FPT](FPT Corporation)は5月31日、北部紅河デルタ地方ハナム省で教育複合施設「FPTユニスクール・ハナム(FPT UniSchool Ha Nam)」を着工した。
同施設は総面積10ha超で、講堂や寮、スポーツスタジアムなどの施設から成る。同施設は1年の工期を経て開校する。一般教育と職業教育を行い、年間約1万人の生徒を受け入れる見通し。
同施設が完成すれば、質の高い人材を供給するほか、同省の経済社会発展を後押しすると期待されている。FPTはこのほか、同省のより速い成長を促進するためにデジタルトランスフォーメーション(DX)で同省の地方自治体に助言し、サポートしていく。
これに関連し、同省は既に面積700haのハイテクパーク建設計画案を政府に提出し、承認を要請している。
なお、FPTは、◇情報技術、◇通信、◇教育の3部門を軸に事業を展開している。教育部門では、小中学校・高校、短期大学「FPT Polytechnic」、FPT大学のほか、国際ライセンスを持つプログラマー「FPT Aptech」、マルチメディアデザイナー「FPT Arena」を同時展開し、2021年末時点の生徒・学生数は7万4313人となっている。