東京電力フュエル&パワー株式会社(東京都千代田区)と中部電力株式会社(愛知県名古屋市)が50%ずつ出資する株式会社JERA(東京都中央区)は、子会社のJERAアジア(JERA Asia)を通じて、ベトナムの大手再生可能エネルギー発電事業者であるザライ発電[GEG](Gia Lai Electricity)の発行済み株式の約35.1%を取得する。
このほど、売主である世界銀行(WB)グループの国際金融公社(IFC)、アームストロング・アセット・マネジメント(Armstrong Asset Management)との間で株式売買契約を締結した。必要な許認可取得などの手続きを経て、株式取得を完了する見込み。
ザライ発電は地場タインタインコングループ(Thanh Thanh Cong Group=TTC)の関係会社で、水力・太陽光・風力を中心に、建設中を含めて約60万kWの発電所を保有・運営している。
JERAは、ザライ発電への取締役の派遣や、JERAのベトナム現地法人であるJERAエネルギー・ベトナム(JERA Energy Vietnam)を通じた事業の適切なモニタリングを通じて、ベトナムの経済成長と脱炭素化の両立に貢献するとともに、収益基盤の拡大に努めたい考えだ。
また、将来的にはザライ発電との再生可能エネルギープロジェクトの共同開発なども検討していく。