韓国の情報筋によると、韓国サムスン電子(Samsung Electronics)が、現時点で全体の50%以上を占めるベトナム工場のスマートフォン生産割合を2023年に46%まで縮小するという。内訳は、東北部地方タイグエン省工場が32%、北部紅河デルタ地方バクニン省工場が14%。
ベトナムから削減する分は、インドやラテンアメリカを含む他の国に生産を移転する。現在、インドの生産割合は21%、ブラジルは7%、インドネシアは3%、トルコは1%となっている。
サムスン電子がスマートフォン生産をベトナムから他国へ移転する理由は、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染拡大に備えて、一か所集中によるリスクを分散するため。この他、経営環境の変化に伴い、同社の販売活動が難しくなっている点も要因とされている。