地場系コングロマリット(複合企業)ビングループ[VIC](Vingroup)子会社のビンブレイン(VinBrain)はこのほど、米マイクロソフト(Microsoft)との間で、治療予後評価を支援する医療人工知能(AI)ソフトウェア「DrAid」の開発促進に関する提携契約を締結した。
DrAidは、ビンブレインが2019年に開発した国内初のAIソフトウェアで、エックス線画像に基づいて肺や心臓、骨に関する疾病の診断を支援する。このソフトウェアは現在、ベトナムと一部のアジア諸国の病院100以上か所の医師2000人に使用されている。
今回の提携契約によると、マイクロソフトはビンブレインに対して、クラウドサービス「アジュール(Azure)」に組み込まれたクラウドストレージテクノロジーを提供する。これにより、医療データのセキュリティの向上やデータ管理の改善を目指す。また、双方は新商品の開発でも協力する。