世界大手の会計事務所デロイト(Deloitte)によると、2022年にベトナムで行われた新規株式公開(IPO)の件数は前年比▲5件減の8件に減ったが、調達額は7140万USD(約97億円)で前年から4倍超へと急増した。
8件のうち6件が2022年1~6月期に行われ、調達額は6500万USD(約88億円)だった。7~12月には経済環境の悪化を背景に、企業と投資家はさらに慎重になった。
なお、2022年の東南アジア各国のIPO件数は前年比+7%増の163件に増えたが、調達額は同▲43%減の76億USD(約1兆0300億円)と伸び悩んだ。このうち、タイの調達額が42件の36億USD(約4900億円)で全体の47%超を占め最大だった。一方、調達額の伸び率が最も大きかったのはマレーシアで、前年比2.38倍の8億0100万USD(約1100億円)だった。