地場系コングロマリット(複合企業)ビングループ[VIC](Vingroup)と同社のファム・ニャット・ブオン会長は向こう1年に、同社傘下のビンファスト(VinFast)に25億USD(約3350億円)の資金を提供すると発表した。
VICとブオン会長、ビンファストは26日、資金提供に関する契約を締結した。25億USDのうち、10億USD(約1340億円)はブオン会長による寄付金、5億USD(約670億円)はVICによる寄付金で、残る10億USD(約1340億円)はVICがビンファストに貸し付けるもの。貸付期間は最大5年間となる。
同資金は、ビンファストの電気自動車(EV)事業の拡張に充当される。
VICのグエン・ベト・クアン副会長 兼 社長は同契約について、「今はビンファストが成長を加速し、国際競争力のあるEVブランドとしての立ち位置を確立するための重要な時期だ。目先の利益を犠牲にすることさえも必要な、特に困難な道のりだが、VICは親会社としてビンファストを積極的にサポートしていく」と述べた。
ビンファストは2017年の設立で、これまでにA・B・C・D・Eセグメントの電気自動車6車種、電動バイク9車種、電気バス1車種を発表した。
EVは米国とカナダへの輸出を果たしており、輸出台数は約3000台となっている。ビンファストは年内に、フランス、ドイツ、オランダにもEVを輸出する計画だ。