地場系コングロマリット(複合企業)ビングループ[VIC](Vingroup)傘下の電気自動車(EV)メーカーであるビンファスト(VinFast)およびビンファスト製の電気自動車(EV)・電動バイクのレンタカー・タクシー会社であるグリーン・スマート・モビリティ(GSM)は13日、インドネシアのゴートゥ・ゴジェック・トコペディア(GoTo Gojek Tokopedia)との間で、同国におけるグリーン交通促進に関する覚書(MOU)を締結した。
これは、GSMのグエン・バン・タイン社長がフェイスブック(Facebook)ページで明らかにしたもの。ゴートゥ・ゴジェック・トコペディアは、ゴジェックと電子商取引(eコマース=EC)企業トコペディア(Tokopedia)の合併により設立された。
3社は今回の協力を通して、インドネシアの配車サービス大手ゴジェック(Gojek)のドライバー向けにビンファスト製EVへの乗り換えを支援する。一方、GSMはインドネシアに最大9億USD(約1300億円)を投資する計画。
なお、11日から13日の日程でベトナムを公式訪問したインドネシアのジョコ・ウィドド大統領は滞在最終日の13日、北部紅河デルタ地方ハイフォン市にあるビンファストのEV工場を訪れ、インドネシアへの投資手続きを間もなく完了するビンファストに有利な条件を整えると述べた。
ビンファストはこれに先立ち、インドネシア市場に約12億USD(約1740億円)を投じ、うち2億USD(約290億円)を工場建設に充てる計画を発表した。工場の年産能力は3万~5万台となる見込み。