シンガポール系ユナイテッド・オーバーシーズ銀行(UOB)は先般発表したレポートの中で、2024年におけるベトナムの国内総生産(GDP)成長率が前年の+5.05%から加速し、+6.0%になると予想した。
この予想値は、ベトナム政府が掲げている目標+6.0~6.5%に近い数値となっている。主要市場である中国をはじめとする経済パートナーの回復や国際サプライチェーンの再構築などがベトナムの成長をけん引するものと見込まれる。
インフレ率について、同年における消費者物価指数(CPI)の上昇率は、前年の+3.25%から上昇し、+3.7%となる見通し。
ベトナム経済は今年も多くの課題とリスクに直面しているが、経済の回復と見通しの改善を背景に、追加利下げの可能性は低下していると見られている。
なお、UOBはベトナム国家銀行(中央銀行)が2024年末まで基準貸付利率(リファイナンスレート)を年4.5%で据え置くと予想している。