地場系コングロマリット(複合企業)ビングループ[VIC](Vingroup)の傘下でヘルステック事業を手掛けるビンブレイン(VinBrain)は、世界エイズ・結核・マラリア対策基金(グローバルファンド=Global Fund)との間で、結核スクリーニング用のAI技術移転に関する契約を締結した。
ビンブレインは今年4月から、100万人の結核感染疑い者の検査に役立つAIテクノロジー「DrAid™結核」を技術移転する。ビンブレインは、ベトナム、米国、インドから収集した400万超の医療データをもとに、◇X線、◇CT、◇MRI、◇医療レポートなどを処理する300超のAIモデルを開発。
同社が開発した医師支援AIプラットフォーム「DrAid™」は、ベトナムやミャンマー、インド、米国、ニュージーランドなどの182か所余りの病院で導入。2000人以上の医師が利用し、200万人以上の患者がサービスを受けている。
「DrAid™結核」は「DrAid™」エコシステムの一部。「DrAid™結核」によるスクリーニング検査の精度は最大95%で、スクリーニングにかかる時間とコストの削減に貢献している。
なお、ベトナムは結核の羅漢率が深刻で、毎年約1万2000~1万5000人が結核で死亡していると推定される。