地場系コングロマリット(複合企業)ビングループ[VIC](Vingroup)子会社のビン・CSSネットワークセキュリティサービス(VinCSS)は26日、シンガポールの国防技術大手STエンジニアリング(ST Engineering)傘下のSTエンジニアリング・インフォセキュリティ(ST Engineering Info-Security)との間で、航空機など向けのセキュリティサービスの提供に関する協力覚書(MOU)を締結した。
覚書によると、ビンCSSは、パスワードレス認証システム「FIDO2」やIoTデバイスの自動オンボーディングプロトコル「FDO」のソリューションをSTエンジニアリング・インフォセキュリティの製品に搭載する。
一方、STエンジニアリング・インフォセキュリティは、ビンCSSに対し、「WiZ-Knight Cloud」や「SCALE」などの各種セキュリティソリューションや、ネットワークセキュリティデータを分析する人工知能(AI)アプリなど、最先端のサイバーセキュリティソリューションへのアクセスを提供する。
両社はまた、航空機やほかのスマートデバイス向けのサイバーセキュリティ上の脆弱性などを検知するVAPT(脆弱性診断およびペネトレーションテスト)サービスの提供でも協力する。
両社は協力により、自社のサイバーセキュリティエコシステムを拡大し、対応能力を強化し、アジア太平洋地域のより広範な市場を開拓していく考えだ。