国際通貨基金(IMF)はこのほど発表したベトナムのマクロ経済に関する最新レポートの中で、2024年におけるベトナムの国内総生産(GDP)成長率予想を前回レポートの約+6.0%から+6.1%に上方修正した。
さらに、2024年のベトナムのインフレ率は中銀の目標値である+4.0~4.5%で推移すると予想している。
IMFによると、外需の増加や海外直接投資(FDI)の順調な伸び、金融緩和政策が、ベトナムの経済成長の原動力となっている。
経済成長を阻むリスクについてIMFは、世界的な地政学的緊張または貿易紛争が激化すれば、ベトナムの経済成長の主な原動力である輸出活動が減速することや、不動産市場や社債市場の低迷が銀行の貸付成長に大きな影響を与えることなどを挙げた。