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米エヌビディア、ビンG傘下の医療AI開発ビンブレインを買収

2024/12/09 14:34 JST更新

 米国のグラフィックスプロセッサ・半導体大手のエヌビディア・コーポレーション(NVIDIA Corporation)が地場系コングロマリット(複合企業)ビングループ[VIC](Vingroup)の傘下でヘルステック事業を手掛けるビンブレイン(VinBrain)を買収した。

 今回の取引は、エヌビディアのジェンスン・フアン社長 兼 最高経営責任者(CEO)のベトナム訪問中に行われたが、取引額などの詳細については明らかにされていない。ビンブレインは買収される前の時点ではVICのグループ会社で、VICによるビンブレイン保有率は49.7%となっていた。

 ビンブレインは、ベトナム、米国、インドから収集した400万超の医療データをもとに、◇X線、◇CT、◇MRI、◇医療レポートなどを処理する300超の人工知能(AI)モデルを開発。同社が開発した医師支援AIプラットフォーム「DrAid™」は、ベトナムやミャンマー、インド、米国、ニュージーランドなど182か所余りの病院で導入されている。

 これに関連し、エヌビディアはハノイ市で5日、ファム・ミン・チン首相とフアン社長の立会いのもと、ベトナムでのAI研究開発(R&D)センターとAIデータセンターの設立に関する協力合意書を計画投資省との間で締結した。

 同社の高度なテクノロジーによるAI研究開発センターとAIデータセンターを通じて提供される新たなインフラは、AI人材育成を含むベトナムの国家AI戦略を実施するための基盤になると期待される。これらセンターは、AI研究イニシアチブやイノベーションの支援、スタートアップの育成、高品質労働者の雇用機会創出において重要な役割を果たす。

  
  

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