ベトナムIT最大手のFPT情報通信[FPT](FPT Corporation)のチュオン・ザー・ビン会長は6日開催の定時株主総会で、電気自動車(EV)用ソフトウェアの開発が、今後の持続的成長の原動力になるとの見方を示した。
ビン会長はこの席で、自動車メーカーがEV移行を加速化していることを強調し、FPTは車載用ソフトウェアの開発経験があり、EV業界にも参入している世界でも珍しいIT企業であると説明した。
ビン会長は「米国テスラ(Tesla)がEVで自動車業界に革命を起こしている中、世界はデジタルと自動車工学の両方を理解する企業を待ち望んでいる。これに当てはまるFPTにとって大きなチャンスが到来している」と語った。
同社は3つのオペレーティングシステム(OS)を自動車メーカー3社に販売しており、自動車ソフトウェアの開発分野で世界5位に立っている。さらに、FPTは世界中の多くのコボル(Cobol)言語の翻訳経験を有しており、これも今後の成長に向けた強みになる。
なお、FPTの2023年売上高目標は前年比+18.8%増の52兆2890億VND(約2940億円)、税引前利益は同+18.2%増の9兆0550億VND(約510億円)に設定されている。