ベトナムIT最大手FPT情報通信[FPT](FPT Corporation)傘下のFPTソフトウェア(FPT Software)は、米国のIT大手メタ(Meta)とIBMが立ち上げた新団体「AI Alliance(AIアライアンス)」に加盟した。
メタとIBMは先日、責任あるAI推進に向けた国際的コミュニティの構築を目的に、50以上の企業や研究機関とともにAIアライアンスを発足。プログラムを無償で公開するオープンソースによる開発を加速させるのが発足の狙いで、FPTソフトウェアは同団体に参加するベトナムで最初のIT企業となった。
創設メンバーには、インテル(Intel)、AMD、ソニー、ソフトバンクなど大手企業のほか、ミュンヘン工科大学やイェール大学、東京大学、慶応大学などの大学も名を連ねる。
FPTソフトウェアは、同団体への参加により、世界的なテクノロジーリーダーとの協力ネットワークを拡大し、AIテクノロジーの発展に貢献するほか、国際市場の顧客に対する高度なAIソリューション提供にも寄与すると期待している。
同社は、世界的なデジタル変革の取り組みにおける主要テクノロジーとして、AIを開発している。これまでに、シリコンバレーに拠点を置くAitomatic社やランディングAI(Landing AI)との間でAI分野に関する提携関係を構築。このほか、カナダ・ケベック州に拠点を構えるモントリオール学習アルゴリズム研究所(Mila)との間で、南中部沿岸地方ビンディン省クイニョン市でのAIセンター設立に関する契約を締結している。