ベトナムIT最大手FPT情報通信[FPT](FPT Corporation)はこのほど、シンガポール国立大学(NUS)コンピューティング学部との間で、人工知能(AI)の開発に関する協力覚書を締結した。
双方はAI研究室の設立やイノベーション促進投資、AI人材育成で協力する。特に、双方はシンガポールとアジア・太平洋地域のAIエコシステムの他社とともに、今後5年間でAI開発向けに5000万USD(約76億円)の資金を調達する。
双方が設立するAI研究室は、銀行や保険、ロジスティクス、運輸、航空、エネルギー、製造などの分野向けのAI統合ソリューションの開発に注力する。また、双方が共同開発したAI統合ソリューションを世界市場に向けて商品化する機会も模索する。
FPTのチュオン・ザー・ビン会長は覚書の締結式で、シンガポール国立大学との提携により、AIの力を活用して、ベトナムとシンガポールだけでなく世界的な双方の発展・成功を推進することになると期待を寄せた。