ベトナムを代表するIT最大手FPT情報通信[FPT](FPT Corporation)とSBIホールディングス株式会社(東京都港区)は、ベトナムの共通ポイントプログラムである「Utop」の運営会社を双方の出資により合弁で設立する覚書を締結した。
今後、FPTの子会社であるFPTソフトウェアがベトナムにおいて会社設立登記およびライセンス取得を行い、2019年6月を目途にSBIが出資参加する予定。
共通ポイントプログラム「Utop」は、FPTソフトウェアの一事業として2018年12月より実証実験を実施しており、この度ベトナムでサービスローンチすることとなった。FPTグループのブロックチェーン技術を活用することで、低コストかつ高い堅牢性を誇るシステム運用を実現している。
これにより、加盟店の「Utop」の初期導入コストを抑え、ベトナムにおける飛躍的なサービスの拡大を目指す。まずはFPTグループおよびFPTグループの顧客を対象にサービスを提供するとともに、有力な加盟店の獲得とユーザーの拡大に向けて注力していく。
複数の店舗や他業態でも利用可能な共通ポイントプログラムは、ベトナムでは未だ発展途上にあるものの、今後日本と同様に飛躍的に拡大する可能性があると期待されている。
なお、SBIはFPTグループ傘下の証券会社であるFPT証券(FPT Securities)やファンドマネジメント会社であるFPTキャピタルファンドマネジメント(FPT CapitalFund Management)、TPバンク[TPB](TPBank)へ出資するなど、FPTと連携し、ベトナムにおける金融、IT業界の活性化に寄与してきた。
さらにSBIは、FPTなどと共同でベトナムC2Cオンラインマーケットプレイス最大手であるセンドー(Sendo)へ出資し、同社のオンラインマーケットプレイスの拡大に向けた取り組みを支援するなど、FPTとベトナムにおけるエコシステム構築に努めている。