ベトナムIT最大手FPT情報通信[FPT](FPT Corporation)は7日、コメやカシューナッツなど農産物の加工流通を手掛けるタンロングループ(Tan Long Group)との間で、戦略的事業提携に関する覚書(MOU)を締結した。
タンロングループは2000年に設立。農産物の加工流通だけでなく、飼料の生産や畜産、採鉱など多岐にわたる事業を展開している。
今回の覚書を通して、FPTはタンロングループ全体のデジタル・トランスフォーメーション(DX)化についてサポートしていく。
FPTはまず、同社に対し、エンタープライズ・リソース・プランニング・システム(Enterprise Resource planning=ERP:企業全体を経営資源の有効活用の観点から統合的に管理し、経営効率化を図る手法)や、人材管理ソリューション「FPT.iHRP」を導入。
各ソリューションはFPTの全額出資子会社であるFPT情報システム(FPT IS)が提供し、タンロングループの需要に応えて生産規模と人材規模の拡大を目指していく。
なお、FPT ISはこれまでに、製造、加工、電子商取引(eコマース)、不動産などの分野で数百の企業にERPシステムを提供した実績を持つ。FPTが開発した人材管理ソリューション「FPT.iHRP」はこれまでに200以上の企業に導入され、30万人が利用している。