ベトナムIT最大手FPT情報通信[FPT](FPT Corporation)は、世界の中小ITグループの枠を越えて、2030年までに海外市場による売上高を50億USD(約7600億円)とすることを目標に掲げた。
2023年におけるFPTの海外市場でのITサービスによる売上高は10億USD(約1500億円)に達し、直近3年で倍増した。売上高構成中、自動車・製造分野向けのソフトウェア開発が21%、金融・銀行向けが11%、エネルギー向けが11%を占めた。主要市場としては、日本、欧米、アジア太平洋地域が挙げられる。
主要市場である日本は欧米諸国に追いつくため、デジタル・トランスフォーメーション(DX)化を急いでおり、FPTにとっては事業拡大のチャンスと考えられている。FPTはこの機を活用すべく、今後も日本市場に注力して年平均売上高成長率を+30%とし、2027年までに同市場による売上高を10億USDに増やす計画だ。
なお、同社は2024年以降、自動車やヘルスケア、銀行、保険、エネルギーなど、急成長の可能性がある分野向けのサービスや技術の開発・投資を行い、世界トップクラスのIT企業を目指すとしている。