英スタンダードチャータード銀行(Standard Chartered Bank)は7日に発表したベトナムのマクロ経済に関する最新レポートの中で、2025年におけるベトナムの国内総生産(GDP)成長率予想について、昨年12月の予想に続き+6.7%で据え置いた。
このうち、1~6月期が+7.5%、7~12月が+6.1%となる見通し。
同行エコノミストによると、観光業は外国人旅客の増加と中国からの観光客の回復により、順調な成長が期待されている。2025年の銀行業界の貸付成長率は前年の+15.08%を上回り+16.0%となる見込み。
2025年には医療、住宅、建材、食品などの分野で価格が上昇し、インフレ圧力が高まる可能性がある。ベトナムの通貨ドンは依然として安定しているが、ベトナム国家銀行(中央銀行)は自国通貨防衛のために外貨準備高を積み上げる必要がある。
同行はまた、ベトナム中央銀行が2025年4~6月に主要政策金利を+0.5%pt引き上げると予測している。