地場総合インターネットメディア運営会社VNGコーポレーション[VNZ](VNG Corporation)によると、地場系大手電子商取引(eコマース=EC)のティキ(Tiki)が設立したティキグローバル(Tiki Global)が同社グループ会社ではなくなった。VNZが発表した2024年10~12月財務諸表で明らかになった。
VNGは2024年12月31日時点までに、ティキグローバルに5100億VND(約30億4000万円)を出資していたが、投資金の全額に相当する損失を計上し、ティキグローバルと決別することになった。
VNGは2024年10月28日時点でティキグローバル株14.61%を保有し、依然として大株主であり続けていたが、VNGはティキグローバルの取締役だったスタッフ2名を解任し、既に同社経営には関わっていない。
ティキは海外市場への上場を図るため、ティキグローバルの設立を決定。ティキグローバルは2021年5月に設立され、シンガポールに本社を置く。
ティキは2010年にオンライン書店として開業し、株式会社サイバーエージェント・ベンチャーズ(東京都新宿区)や住友商事株式会社(東京都千代田区)などからも出資を受けた。ティキは書籍から携帯電話やタブレット、家電、ヘルスケア製品、美容ケア製品に至るまで様々な商品を取り扱っているが、ショッピー(Shopee)、ラザダ(Lazada)、ティックトックショップ(TikTok Shop)との競争で苦戦し、赤字が続いている。