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　国内トップクラスの小売り大手テーゾイジードン投資[MWG](Mobile World Investment Corporation)は7日、ベトナム最大規模の質屋チェーン「F88」との小口融資に関する事業提携を一時停止すると発表した。

　この背景には、ホーチミン市警察が6日に公安省刑事警察局と同市の複数の区・郡の警察と協力し、ゴーバップ区にあるF88の本社と多くの支店の立ち入り検査を一斉に実施したことがある。

　情報筋によると、F88の従業員らが、債務返済が遅れている顧客を違法な手段で脅迫するなどして、顧客から資産を強奪した形跡が見られるという。

　両社は2021年12月から事業提携し、MWGの店舗内で商品を購入せずにF88から現金を借りられる小口融資サービスを展開。与信限度額は1000万VND(約5万7000円)、月利7.5％(年利90％相当)で、分割払い期間は12か月となっていた。

　MWGの責任者はこれについて、「小口融資を受けたいという顧客をF88に紹介しただけで、当社はF88の代理店ではない」と陳情し、「事業提携を一時停止し、今回の件についてF88に説明を求めている」と述べた。

　MWGの責任者は、MWGは事業提携契約に基づき、F88に融資の需要がある顧客の情報を提供し、有料広告サービスを提供していただけだとしている。

　F88は2013年の設立で、少額融資、電気・水道・インターネットなどの料金支払い、モバイルマネーの入出金、保険料納付など、多岐にわたる金融ワンストップサービスを提供している。ハノイ市に本社を置き、全国に約830店舗を展開している。