食品・飲料(F&B)業界に特化したソリューションを提供するiPoS社(iPoS.vn)はこのほど、地場調査会社VIRACと共同で行った2022年のF&B市場レポートを発表した。
レポートによると、2022年における同市場の売上高は610兆VND(約3兆3500億円)近くに達し、うち外食市場の規模が333兆6900億VND(約1兆8300億円)と推定される。
2023年のF&B市場の売上高は前年比+18%増の720兆VND(約3兆9600億円)となり、2024年に同+10%増の793兆9180億VND(約4兆4000億円)、2025年に同+9%増の866兆6000億VND(約4兆8000億円)、2026年には同+8%増の938兆3000億VND(約5兆2000億円)へと拡大する見込み。
レポートによると、2022年末時点でベトナムには約33万8600か所のレストランやカフェがある。中でもホーチミン市は全国の店舗数の39.78%を占め、2位のハノイ市のほぼ3倍となっている。
調査対象となったレストランとカフェの約3000か所のうち、46.5%はまだオンライン販売を展開していない。ただし、82.8%がデジタルトランスフォーメーション(DX)の取り組みを開始し、主に販売や在庫、原材料の管理にDXを導入している。
外食1回当たりの平均支出額について、調査対象の44%が「4万1000~7万VND(約225~385円)」と回答し、最も多かった。また、33%が「2万~4万VND(約110~220円)」、14%が「7万VND(約385円)超」、8%が「2万VND(約110円)未満」と答えた。
特別なイベントの際の外食1回当たりの平均支出額については、調査対象の53%が「10万1000~30万VND(約550~1650円)」と回答し、最多だった。続いて、「30万1000~50万VND(約1654~2750円)」が22%、「10万VND(約550円)未満」が12%、「50万1000~100万VND(約2750~5500円)」が9%となった。