ベトナム国家銀行(中央銀行=SBV)とカンボジア国立銀行(中央銀行=NBC)は3日、QRコードを利用した二国間決済システムを発表した。
これにより、カンボジアの商業銀行の顧客は、ベトナム国内でベトナムのQRコード「ベトQR(VietQR)」を読み取ってカンボジアリエル(KHR)で決済することが可能となる。一方、ベトナムの商業銀行の顧客は、カンボジア国内でカンボジアのQRコード「KHQR」を読み取ってベトナムドン(VND)で決済することが可能となる。
利用者は、第三国の外貨に両替することなく、両国間の優遇為替レートで決済できる。同システムの導入は、決済サービス利用者の利便性が向上するだけでなく、両国民の自国通貨の利用の促進にもつながるものと期待される。
カンボジアの商業銀行57行が、既に同システムに接続している。ベトナム側では第1弾として、◇ベトナム投資開発銀行[BID](BIDV)、◇サコムバンク[STB](Sacombank)、◇TPバンク[TPB](TPBank)の3行が同システムに接続した。
なお、ベトナム側の事業を担当するSBV傘下のベトナム国家決済社(NAPAS)はカンボジア側と協力し、システムに接続するベトナムの商業銀行を増やしていく。