地場系コングロマリット(複合企業)ビングループ[VIC](Vingroup)の子会社である電気自動車(EV)メーカーのビンファストオート(VinFast Auto)は16日、2023年末をめどに右ハンドルのモデルを投入すると発表した。
同社は、7車種のEVを展開している。このうち、「VF e34」と「VF 3」、「VF 5」の3車種は主に東南アジア市場向け、「VF 6」と「VF 7」、「VF 8」、「VF 9」の4車種は主に米国と欧州市場向けに設計されている。
しかし、市場調査を経て、「VF 3」と「VF 5」の2車種も米国の顧客に好評であることがわかり、同社は米国市場に合わせる形で同2車種の設計を調整する。
ビンファストは近く東南アジア市場を開拓し、同市場ですべてのラインナップを取り扱う。
同社はEVのほか、電気バス、電動バイクなどの自社ブランドの車両の生産販売を手掛けている。
同社は2019年6月に北部紅河デルタ地方ハイフォン市で工場を落成した。先行投資コストが大きく、これまでは赤字を計上してきたが、2024年に損益分岐点を達成することを目指す。
なお、7月には米国ノースカロライナ州チャタムでEV・車載電池工場を着工した。