地場系コングロマリット(複合企業)ビングループ[VIC](Vingroup)傘下の電気自動車(EV)メーカーであるビンファスト(VinFast)は21日、インドネシアの大手自動車販売会社PT Arimbi Amartapuraとの間で覚書(MOU)を締結した。
覚書によると、双方は2025~2027年にインドネシア国内でビンファストショールーム22店舗を出店する計画だ。このうち11店舗は同国のジャカルタとバンドンを中心に展開し、2025年内の開業を予定している。
今回の提携は、ビンファストのグローバルディーラーモデルに則したもので、運営の最適化やコストの削減、ブランド力の向上に貢献すると期待されている。
ビンファストは現在、インドネシア国内で21店舗を運営。ジャカルタやバンドン、スラバヤ、バリなどで販売代理店14社と提携して「VF 3」、「VF 5」、「VF e34」などのEVを販売している。また同社は、同国において2028年3月1日まで無料充電サービスを提供し、7〜10年保証を適用するなどEV普及に注力。EV販売のほかに、タクシーサービス「サインSM(Xanh SM)」や充電スタンド「V-GREEN」も展開している。