地場不動産デベロッパー大手FLCグループ[FLC](FLC Group)傘下のバンブー航空(Bamboo Airways=BAV)は11月中に、フーコック市(南部メコンデルタ地方キエンザン省)とダラット市(南中部高原地方ラムドン省)を含む主要な観光地行きの国内線の運航を停止した。
同社の公式フェイスブック(Facebook)ページによると、ダナン市(南中部沿岸地方)~ダラット市路線が今週火曜日から運航停止となっている。この理由について、同社はリソースの確保と運航効率を優先したためと説明している。
このほか同社は今週火曜からハノイ市~フーコック市の路線も運航停止。ホーチミン市~フーコック市線については3週間前から運航を停止している。なお、同社はカントー市(南部メコンデルタ地方)~フーコック市の路線を就航する唯一の航空会社だったが、これも先月に運航停止となった。
これに先立ちバンブー航空は10月、ベトナムから英国、韓国、オーストラリア、ドイツ、シンガポール、タイ、日本、台湾までを結ぶ国際線の運航停止を発表していた。
FLCでは、チン・バン・クエット元会長と関係者らが2022年3月に詐欺・資産横領容疑や株価操縦容疑で逮捕された事件を受け、バンブー航空を含め、FLC系の企業各社が大きな打撃を受けており、バンブー航空では再起に向けた構造改革が進められている。